子ども環境劇団ＰＡＦ　稽古場日記

　先日、配布した中学生・高校生向けのチラシの中に、「今、社会に必要なのは学力よりも、コミュニケーション能力だ。」というコピーを載せて、募集チラシの裏面に載せてしまいました。

　表面に、後援：教育委員会の名前が明記してあり、教育委員会がそれを許可したのかと勘違いしてしまうようなことがあり、大変申し訳ありませんでした。

　上記のコピーを当然、教育委員会が許可する筈もなく、チラシは回収させていただきました。
　誤解を招きましたこと、謝罪いたします。


　上記のコピーを入れてしまった経緯としては、先日、とある県の人材育成事業を行う企業さんから、４年生大学を卒業したものの、就職活動が上手くいかず、その人材育成事業の一環として、演劇表現で自己表現が出来るプログラムをお願いしたいという依頼が来ました。

　その数、100名。

　「それは、このご時勢で就職できないのですか？」と尋ねると、「いえ、面接が上手くいかずに就職が出来ないようなのです。」とのこと。確かに、マニュアル通りに面接の受け答えが出来る者はいますが、自分が無いので結果的に上手くいかない。

　「それはつまり、コミュニケーション能力が低下していると？」「その通りです。」

　今や、学力をつけようと思えば、学校以外でも山のように塾はあり、私の学生時代に比べれば至るところに塾があります。しかし、学力をつけて、折角４年大学に入学し卒業しても、コミュニケーションの問題で就職が出来ないなんて・・・。

　私は家庭の事情もあって高卒の為、大学は社会人聴講程度でしか通ったことはありません。大学にはそれなりの学力を持って進学するかと思いますが、結果、社会に出て働くために勉強をするのかなと。しかし、キャリアを積んでも、コミュニケーションが上手く出来ないために社会に出ることが出来ないなんて。

　環境（身の周り）について考える私としては、今、一番大事なのは、コミュニケーション能力なのかと思い、上記のコピーに至ってしまったという次第です。

　誤解を生ませてしまい、申し訳ありませんでした。